Ryuji Koyama Architect
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敷地は、山裾の240坪程度の残地である。その斜面は、法規制ギリギリの30度あり、最初に敷地を視察した時には、ここに建てるのかと疑った程であった。

 施主は予てからこのような敷地を探していて、2年越しにやっと見つけたものであった。確かに見晴らしもよく、左側からは程よく山に囲まれて、良い場所であった。

 私が提案したことは単純で、アプローチから下に下る敷地なので、アプローチして入った家の階の見晴らしの良さを活かして、そこにLDKを配置し、下の階に行く程にプライベートな部屋になるというもの。 いわば、通常の住宅の逆の構成とすることであった。

 この提案通りに各階を配置すると、LDKの階がとても大きな物となることを意味していて、逆凸型の住宅となる。 構造的にいえば、下部は、この広いLDKの場を支えるシリンダーのような構成となるのだ。 そこで、構造形式に広い場のスラブから下をRC構造とし、その上に木造の囲いを乗せることにした。 そうすることで、広い場とその下の支える場の空気感の違いをよりはっきりさせることを目的とした。 この住宅は、急斜面値に建つ、景観を取り込みつつも安心感と開放感の両方を兼ね備えた住宅である。