Ryuji Koyama Architect
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松ノ内の家

 本物件の基本理念 昨今のDesigner’s Mansionブームの中で、その内容を大別するとするならば、以下の3つではないであろうか。

 1つ目はDesignerの顔写真を広告宣伝に使った、内容的には一般Development会社のものらしい陳腐な内容のもの。

 2つ目は賃貸住宅を中心とするInterior Designer系の小規模で、固定的な意匠を外観・内観ともにもつもの。

 3つ目は機能としての集合住宅を求めるUserに対しての、固有のSpecialtyを提供する様なものである。 本物件においては当然のことながらその3つ目の価値観を追究するものである。

 その時に考えられる固有のSpecialtyとは; - 施主の要望に応えるFree Plan的要素 - 施主がこれだと決心できるはっきりとした価値観を持つPlan 、販売コストと求められる建築の姿 一般的販売坪単価がおよそ160万から250万程度であることに対し、(一部の都市部や立地条件の中では300万以上)本物件の坪単価をみると230万である。 このことが意味することは本物件を求める施主は基本的にある種の面積を必要とする施主であるということである。言い換えるならば特別にゴージャスなものや高級なものを求める人ではなく金銭的余裕を持ってその広さや立地条件その他を欲しいと思う施主であるのではないか。そういった背景をもつ本物件において建築設計サイドに求められる事とはなにかと考えるとそれは売買コストに左右されない建築的意味性あるいは固有の建築構造なのではないか。

  つまりPlanがどの様に作られようと、あるいはどのようなConceptのもとに平面やInteriorが作られようと、柔軟に対応できる骨格あるいはシェルターとしての建築なのではないか。

  Corporative HouseとDesigner’s Mansion ところで自由な集住形式の最たるものとしてはCorporative Houseが挙げられるのであるが、本物件に於いてははっきりとCorporative Houseとの違いを出す必要がある。 住まうということにはっきりした意志を持つ施主に対してのMenuの提示の仕方とそうでない場合ははっきりとした違いがある。つまり本物件に於いては、注文建築としてのFreeなPlan(=DesignerがOne to Oneで関与する)と集合住宅の良さを併せ持つことをある意味レトリックとして販売に使う必要がある。言い換えれば、「1例としてのPlan」「1例としての外観」を持つ必要があるのである。