村上とうふ店

  阪神大震災で倒壊してしまった豆腐屋さんの再建のプロジェクトである。

私に依頼が来た時には、仮設店舗を作るから確認申請を出して欲しいという依頼であった。今後の全ての計画をヒヤリングしたところ、住居は4LDKのものを借家し、この仮設店舗に500万円掛かるということを聞き、今後3年間で店舗と住居に掛かる費用が、1200万円以上に上ることから、この借地に店舗併用住宅を建てて、4年以降は借地者と共同に賃貸に出してその費用を回収することを提案した。 その結果、総工事費1400万円でこの建築が建ったのである。 この店舗併用住宅では、工事費を押さえる為に、外壁をケイサンカルシュウム板の大きな鎧張りとし、屋根もシート防水を施した上に同じ様に仕上げた建築で、かなり仮設的な作り方をしたものである。

 

現在竣工後18年が経ち、EVIAN COFFEE SHOP ASHIYAとして再利用されている。

COFFEE SHOP オーナーは、外装、内装含めてご実家の工務店に改修補修工事を依頼し、18年の歳月を感じさせることのないこだわりのCAFEへと生まれ変わらせた。この建物の外観、特によろい状の黒壁が気に入っておられ今も大切に使って頂いている。