ここに住む家族は、祖母と大学4年と2年になる男子2人、夫婦と会わせて5人。

敷地は北東の角地で、171号線からの脇道でわりと交通量の多い道に沿う。

 

プログラムの構成は、

住人が全て大人であるということ。

それぞれがすでに各自の生活を築いてしまっているということから。

各個とそれぞれの間との関係を、個々の場の間にコミュニケーションを図れるパブリックな場をはさみ、

都市の構図にオーバーラップさせて組み立てた。(公共広場・路地・公共施設・住宅)

 

建物は1階平面を東西に三分割し、東道路沿い側のブロックは、道路面より1M程度浮かせて

パブリックスペースとプライベートスペースとを交互にならべながら東西の段差を利用して

スパイラル状に重ね、2.5階にあたる子供達のスペースへとつながる。

コンクリートで包まれた建築は、光を集めたボイドを中心に各部屋が展開される。

 

家族を守ろうとする夫婦は、そのボイドに向き、その他の個は自分の役割を確かめる様に社会に向くが、

その場所に至るまでに家族を垣間見、触れあうこととなる。

ただしその場合、個人と家族とを相対的に感じる空間が存在しないと個人が家族を見失う。

つまりは、一人で居るときと家族で居るときとの差を、双方の相対的空間を造ることで完結させた。