Ryuji Koyama Architect
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清風倶楽部

このBarでは、オーナーの要望から、あるメーカーのタイルを使って欲しいと要望があり、その条件を踏まえて、様々な使い方を試みたものである。 元々ある天井高さを生かし、普通なら天井を張るところを張らずに、どこまでも天に昇るイメージと供に、洋酒のボトルとグラスの透明性に下から照明を当てて、Barの日常離れした浮遊間をより強く出したかった。それに一役買った素材が1cm×4cmのモザイクタイル、そのタイルを倒れそうに反り上がる壁に貼り、徐々に消えてゆく様に貼り、漆喰で目地を埋めていった。 天井から下りる照明器具は、丸いボールが2つ重なったような形をしていて、ガラス作家にお願いして、小さなガラスの破片を集めて、ガラスのタイルと見立ててハンダで繋ぎあわせて形作ってもらったもの。 この空間に入った客は、そのタイルを目で追ってゆくと、天井に消えてゆくタイルを体験する。 そして、照明を吊っているワイヤーから二つの玉に目をやり、何となく現実にかえる。 見たこといも無い空間の見たことも無いディーテールを追いかけ、その先の暗闇の宇宙を体験すると、今居てる自分の存在を実感するので、お酒を飲みつつも現実離れたこの場所で、自分を振り返ることが出来る、そんなところにならないものかと考えたものである。