この住宅は、賃貸住宅として依頼を受けたものである。

敷地は閑静な住宅街の、道路巾3.5mの狭い路地に北向きに面していた。

 

プログラムの構成は、神戸に住む異国人向けの賃貸住宅としてのものである。

要求される容積に対して、それほど大きくない敷なので、建ぺい率50%の規制上4階建てで計画することになった。

この場合、余儀なく階段室が必要となるが、私は、敷地が北向きであることも踏まえて、この階段室が、各階と北側の部屋へ光を取り入れる装置として役立てることを考えた。

この階段の南北にある部屋へは、出来るだけ開放出来るドアを設けて、開けると空間的に繋がれるようにした。

また、1階のエントランスは、この階段室だけでは明るさを確保出来ないと考え、この階段室とともに開けた3階の平面スリットを設けることにより、玄関に光を落とすことが出来た。

​光を迎える住宅を考えることで、北向きの悪条件を解消し、こにの住わまれる家族の中に希望的な幸福感が宿ることを期待している。