Ryuji Koyama Architect
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sara-双樹

この建物は、建築の構造と表層との関係について問いかけたものである。 「ゲストハウス」という用途についての解釈から考える。

   施主様の要求は以下のようなものであった。

⑴もてなしと生活文化教育または気の通う者の交流のための場

⑵知的交流もしくは自己表現の場とするギャラリー

⑶その間にホールと寝室などが置かれたフロアー

と三部の構成からなる。

前面道路から奥に13mもせり上がる斜面地に建つこの建物では、三層の異なる構造形式を持たせた表現とし、その場所性の違いをより明確に建築内部に活かしたものとした。

 地階はRCの基壇となる構造とし、車路にそった形とした。

ガレージスペースの屋根部分は、プレストレス工法により14m×1スパンを可能にした。ガレージ奥の建物内部にはギャラリーを置いている。

 グランドレベルでは外部との繋がリを重視して、ホールからリビングルーム、アウトドアリビングへと広がる場所を、ひと繋がりの解放的なフラット空間とした。これは、上階をS造によってリフトアップさせることにより可能となった。又、プライベートエリアの居室の居住性を確保するために、寝室やバスルーム等は、先ほどのフラットの空間とは別の区域を設けた。そのエリアは、地階ガレージ部分の屋根の上の空間である。鉄骨構造の広いリビングスペースに、プライベートエリアの詰まった木造の筒を差し入れた構成とした。

 最上階は、オーストラリアで100年前の倉庫を解体して再生したアイアンバーグ材を使用。 非常に堅く強いこの材料が自立した軸組を形成し、不要な壁を取り除き、視覚的に精神性を促すためにこの建物の重要な要素になっている。 海に向かって延びるテラスの解放感をダイレクトに表現するように屋根と両サイドの壁を同一のディテールとし、軸組を包むように納めた。

   スケッチを重ねてゆく中で、「場」と「場」を繋ぐ階段や廊下等の空間の表現をどの様に考えるかが課題であると感じた。

 又、これまでの、構造を表層で隠すという既成概念を取り払い、構造と表層の一体化、もしくはそれぞれの独立化等の新しい表現を試みた。

 そこには「必然性」を導くベく、構造、マテリアルを使い分ける。その結果、用途に見合った使い方からプログラムが生きる。 この時に始めて建築の骨格が出来たと言えると同時に不可欠なマテリアル以外の表装の表現は解放され自由になるのである。